2016年02月28日

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

産業革新機構・志賀氏が激白。「我々なりに偶発債務があることは織り込んで
いた」「リストの中身は知らない。我々が知っていて鴻海が知らなかったとは言
えない」と述べた。

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

シャープの先にあるのは廃業だ。悪あがきはよしにしな。梯子はすでに外された。
何も決められない高橋社長のぐずぶりを見れば、野次馬連はシャープという会社
のおよその中身が分かろうというもの。

ああ、こげんな優柔不断な人たちがやってんのか。同情するのがバカらしい。
サムスンにやられた時点でおわっていた。危機意識が希薄だったのか。

物事や時流をよくながめて正確な判断が下されなかった。リーダーが一番わるい。
仕事とは=正確な判断。もしかしたら船頭多くして舟、山に登るの悪い企業の典型。
ペレストロイカのような体制でほんとのリーダーがなく、さらに東芝のような面子
を賭けた社内勢力争いがここでも熾烈だったかもしれない。いずれにしてもトップ
が誤れば会社なら倒産ですむが、生死をかけた戦場のあらそいなら全軍が敗走し
恐怖のきわみを味わう。さらに敵軍に追走される憂き目。それからてんでんばら
ばらになり、それぞれ一人ひとりは硝煙くすぶる果てしない焼け野原を腹をすか
しながらさまよい歩く。死力をつくしてビルマ戦線のように逃げるが結局は力尽。
全員頓死だ。教訓はどこにでも転がっている。学習する場はいたるところにある。

シャープは限りなく将来のない会社だったのかと分かり、あきれるやら、腹立た
しいやらが大多数の気持ちであろう。何と言ってもやはりチョン絡み会社だった
というので天も味方しなかった。法則が作動したというのが大きいです。すっか
り冷めた感じの侮蔑的目で世間から見られるのも仕方ないことだ。もはや身売り
する意味がない。いさぎよく廃業せよである。

革新機構が撤退表明 シャープ・東芝支援
2016/2/27 日経

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

官民ファンドの産業革新機構は26日、意思決定機関の産業革新委員会を開き、
シャープが鴻海(ホンハイ)精密工業への傘下入りを決めたことを報告した。
機構の志賀俊之会長兼最高経営責任者(CEO)は委員会の終了後、記者団に
「今日の報告をもって案件はクローズする」と話し、シャープとの出資交渉か
ら撤退する考えを表明した。

志賀氏はシャープと東芝の白物家電部門の統合についても「東芝を単独でやる
ことはできない」として撤退を表明した。

25日に判明したシャープの偶発債務については「我々なりに偶発債務があるこ
とは織り込んでいた」としたが「リストの中身を知らないので、我々が知って
いて鴻海が知らなかったとは言えない」と述べるにとどめた。

【曲折の先に】シャープの“成功体験”液晶依存脱却できず…傷口広げた
経営の不作為 産経新聞

鴻海が赤字シャープを欲しがる理由

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

「世界では生産規模で勝負が決まるパワーゲームが起きている。もはや技術だけ
では勝てない」

平成24年6月、シャープが都内で開いた経営戦略説明会で、奥田隆司社長
(当時)は、その3カ月前に合意した台湾・鴻(ホン)海(ハイ)精密工業と
の資本業務提携の背景について、こう語った。

同年4月、ソニーや日立製作所、東芝の中小型液晶事業を統合し、官民ファンド
の産業革新機構が出資した日の丸連合、ジャパンディスプレイ(JDI)が発足
していた。もちろん、シャープも合流を打診されたが、選んだのは日台連合だっ
た。24年3月期に約3760億円の最終赤字に沈んだ経営を電子機器受託製造
サービス(EMS)世界最大手、鴻海との提携を軸に立て直す戦略を描いた。

ところが日台連合はすぐに暗礁に乗り上げた。鴻海が1株550円でシャープ
に9・9%を出資するとした合意を実行しなかったからだ。シャープは銀行の
融資を受けて自立再建することになった。

   ■   ■

シャープの経営危機は液晶事業への過剰投資と、液晶依存体質から脱却できな
かったことが原因だ。

ブラウン管時代に存在感の薄かったテレビ事業で、液晶ディスプレーの実用化
を先行したことで薄型テレビ時代を切り開いた成功体験が忘れられなかった。

経営危機後も浮き沈みの激しいリスクを認識しながら液晶事業を収益の柱とし
て過度に期待し続けた。シャープ幹部は「かつてブラウン管を自社生産できな
かったという二流意識を変えてくれた液晶を捨てられなかった」と悔やむ。

過剰投資の象徴は堺市の液晶パネル工場だ。身の丈を超えた約4300億円を
投じたが、稼働を始めた平成21年10月には前年のリーマン・ショックの影響
で需要が激減。巨大な生産能力をもてあまして稼働率が低迷し在庫が積み上がっ
た。

早稲田大学ビジネススクールの山根節教授(経営戦略論)は「シャープは液晶で
ひたすら『技術が高ければ勝てる』と投資を続けて負けた」と指摘する。

同時期に巨額赤字を計上したパナソニックは不振事業の撤退などの構造改革にい
ち早く踏みきり、BtoB(企業間取引)路線に転換。日立製作所は交通インフ
ラ事業に注力し、ソニーは画像センサーなどの収益の柱を育てて復活した。

一方、シャープでは液晶の拡大路線を主導した経営トップに代わって24年4
月に社長に就任した奥田隆司氏は液晶依存体質を改革することなく、1年間余
りで会長に退いた。

   ■   ■

続いて25年6月に就任した高橋興三社長も「健康・環境機器と液晶が成長ドラ
イバーだ」と宣言。一時は高精細で低消費電力の液晶パネル「IGZO(イグゾ
ー)」などの技術を武器に中国のスマートフォンメーカーに次々と採用されて再
建を牽引(けんいん)したが、一昨年秋に失速。ライバルとなったJDIに得意
先を切り崩されたことも痛手となった。

それでも高橋社長は昨年5月、破綻した中期経営計画に代わる計画を発表した
会見で「売上高の3分の1を占める液晶をなくしたら(計画の)業績が成り立
たない」と液晶で稼ぐ姿勢を強調した。

その後、好転の兆しのみえない事業環境に業を煮やした高橋社長は社内会議で
「液晶さえなければ…」と発言。切り離しなど構造改革の検討を始めたが、決断
が遅れた分だけ財務状況が悪化していた。

昨年12月末の有利子負債7564億円。3月末に返済期限を迎える約5100
億円のシンジケートローン(協調融資)は、主力取引銀行が借り換えに応じなけ
れば立ち往生する。

高橋社長は、上意下達の意識が強すぎた企業風土改革に熱心だった一方、必要な
構造改革に向けた経営判断を後回しにした結果、鴻海の支援を受けるしかなくな
った。

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

昨年退社した40代の男性は、こう嘆いた。

「4年前の合意が破談になって、状況を悪化させて振り出しに戻った。今度は
経営権を握られるしかないのだから」
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シャープと鴻海、3月7日の契約めざす 交渉期限を延長
2016/2/26 日本経済新聞 電子版

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

シャープと鴻海(ホンハイ)精密工業は26日、買収交渉の期限を当初の今月29日
から延長し、3月7日の契約を目指すことで合意した。関係者が明らかにした。
シャープの高橋興三社長と鴻海の郭台銘董事長が同日夜、中国の深圳で会談して
決めた。鴻海は27日に弁護士や公認会計士らをシャープに派遣し、債務内容を精
査する。

高橋社長は会談で郭董事長らに対して、シャープが鴻海の傘下入りを決める前日
の24日に負債となる恐れのある偶発債務のリストを提出した経緯を説明した。

シャープが提出した財務リスクは多くが軽微で発生確率が低い案件まで含まれ、
結果的に総額が膨らんだもよう。関係者の間では「最終契約の合意を大きく阻害
するものではない」とされており、両社は共同でリスク内容の点検を急ぐ考えだ。

鴻海「シャープとの調印は当面見合わせる」
東洋経済オンライン 2月25日(木)

鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は一筋縄ではいかない経営者だ

シャープの偶発債務 鴻海が知らないわけがない

白黒テレビがわが家に来たのは遠い昔だ。あとで分かったがシャープのテレビだ
った。夜の9時頃二人の若い電気屋さんが茶の間で一生懸命に設置していた。
幼かったわたしにはそれがなんの工事かよくわからなかった。設置完了して電気
屋さんがスイッチオンにするとボクシングの映像があらわれた。むろん自前のテ
レビがこれまでなかったのでわが家ではじめて見るものだった。おおっと声をあ
げた。感動の一瞬である。木曜日の夜九時のボクシング番組だとはっきりおぼえ
ている。その白黒テレビで東京五輪中継を期間中毎日見た。ロッテ歌のアルバム
も毎週日曜に洗濯機をまわしている片暇にお昼1時半?ころに見た。月面着陸
もテレビでみた。ケネディー暗殺もおぼえている。おもえば喜怒哀楽の友だった。

母は白状しなかったが、あとで気がついた。美空ひばりショーのチケットによる
勧誘によって彼女はシャープに落ちたのではなかろうかということ。余り余裕が
なかったはずだからテレビの支払い当然割賦払いだったとおもう。われわれ子供
たちは家に残して女友達を誘い合わせて「ひばりコンサート」に行った。そのこ
とを一切リアルタイムで言わない母なので、後年うすうす気がついた次第だ。ただ
ときどき何かの拍子にぽろっとこぼす母のその当時の話からわたしは耳ざとく嗅
ぎついたのである。まさかそのことで母を詰問しようとは思わなかったが、ただ
女はおそろしい、ずるいとおもったのは事実である。情報を隠蔽しがちな母では
あった。故人となってすでに久しい母だが、どこでどう工面しているのかわれわ
れに内緒で佐渡旅行にも参加してるんだよ。一体いつへそくったんだそんな大金。
それにしても彼女は隠れ金持ちだった。

そんな思い出のシャープが今まさにご臨終を迎えようとしている。隔世の感が
たしかにあるなあ。死に体同然のシャープに合掌。ついでに東芝にも合掌。








Posted by びーがたらよーん at 03:53│Comments(0)
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