2015年09月27日

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

スズキ、VW株すべて売却 特別益367億円計上へ
2015/9/26 日経新聞

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

スズキは26日、保有している独フォルクスワーゲン(VW)株をすべて売却
すると発表した。VWの筆頭株主、ポルシェ・オートモービル・ホールディン
グSEに売る。売却益は367億円にのぼる。スズキはVWとの資本提携の解消
を8月に発表し、VWが保有していたスズキ株を17日に買い取っていた。スズ
キ側も株式を手放し資本提携は完全に解消される。

VW株の発行済み株式の1.5%に相当する439万7000株すべてを売る。25日
(ドイツ時間)に株式売却契約を結んだ。受け渡し日は30日(同)の予定だ。
売却先はVWの意向をくんで決めた。売却益は2015年7~9月期に特別利益
として計上する。

売却額は公表していない。ほぼ時価相当(700億円前後)とみられ、スズキが
VW株を取得した金額のほぼ倍となる。VWの株価が排ガス試験の不正問題
を受け急落したなかでも、スズキは売却益を確保する。

スズキとVWは09年に資本業務提携で合意したものの具体的な協業に入る前
に関係がこじれた。スズキ側が提携解消を求めて国際仲裁裁判所に訴え、先月
29日に裁判所がVWに対しスズキ株を売却するよう命じた。今月17日にスズキ
はVWから発行済み株式数の約2割に相当するスズキ株を約4300億円で買い戻
していた。

フォルクスワーゲン排ガス不正問題で危機一髪脱出したスズキの提携解消が
「神回避すぎる」と話題に 2015年09月25日 News AOL

ドイツの自動車会社フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排ガス
不正操作問題が、欧米で大スキャンダルに発展しているが、この事件発覚直前
に提携を解消していたスズキが「神回避」とネット上で大きな話題となっている。

スズキは8月30日にVWとの2009年に結んだ包括的提携を解消、国際仲裁裁判所
を通し、VWが保有する19.9%の株を取り戻していた。

スズキは2011年にイタリアのフィアットからディーゼルエンジンの技術を購入
することを決定したことで、クリーンディーゼルエンジンの技術提供を含むVW
との提携関係も悪化し、VW社とのパートナーシップが破断のきっかけになった
ことでも知られる。

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

もともとスズキの軽自動車のノウハウと、VWのディーゼルエンジン技術の技術
交換による提携とも言われた2社の関係だが、結局のところVWから技術の提供
が行われなかったことが提携解消の裏側にあったと言われているが、不正発覚
によりネット上でも「クリーンディーゼル技術が嘘だったため提供することが
できなかったのが正直なところでは?」との意見も。

事件発覚後には「VWと手を切ったスズキの会長、タイミングが神がかりすぎ」
「ひょっとして国際仲裁裁判所に仲裁を求めてまで提携を切ったのは、スズキは
以前からこの不正を知っていたか気がついていたのかもしれない」「巨額の資金
を捨ててまで提携解消した理由は、鈴木会長の凄い眼力なのか?業界ではすで
に有名な不正行為だったのか」「スズキが提携切った途端にVWの排ガス偽装バレ
るとか凄え」「良いタイミングでVWのグループから抜けたな。いつもながらヒラリと危
機をかわすスズキは強運の持ち主だな」など、泥舟から間一髪で脱出した鈴木会長
は強運なのか?もともと知っていたのか?と議論は続く。

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

いずれにしても今後VWには、米国の大気汚染化法の違反による48万2000台を対
象に、最大で180億ドル(2.1兆円)という前代未聞の制裁金が課せられること
も明らかになっている。日本国内では軽自動車の好調を支えリードしてきたス
ズキだが、もしVWグループ傘下に残っていた場合、売却など多かれ少なかれダ
メージを負っていたのは確実。VWの大量のスズキ株を取り戻したタイミングと
いい、まさに危機一髪の神回避といえるだろう。

独VW、時価総額4兆円超失う 排ガス不正で株急落
2015/9/25

【ロンドン】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の不正問題は、欧
州の株式市場を大きく揺さぶっている。VW株は不正発覚前に比べて一時4割
以上下落し、最大で330億ユーロ(約4兆4500億円)の株式時価総額を失った。
24日時点の時価総額は約550億ユーロで、独同業大手ダイムラーに逆転を許し、
BMWにも地位を脅かされている。足元ではVW株への売りは一服しているが、
株価の先行き不透明感は強い。

ドイツの株式市場では自動車や関連企業の占める比率が大きく、株価動向にも
影響を与えている。仏金融大手、ソシエテ・ジェネラルによると、ドイツの代
表的な株価指数DAXに占める自動車セクターの割合は2割近くに達し、欧州
株の主力企業全体(6%)やフランス株(5%)と比べて、経済を大きく依存
している。

自動車株安を背景に、DAX指数は24日、9400台に下落し、9カ月ぶりに年初
来安値を更新した。ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、ローランド・カ
ロヤン氏は「当面の間は、投資家は自動車セクターを敬遠する可能性が高い」
とみて、ドイツ株売りを推奨している。

ドイツ銀行もVW株の見通しの悪化を受けて、DAX指数の2015年末の予想を
従来を1000ポイント下回る1万300に大幅に引き下げた。

スズキ、VW「痛み分け裁定」の意味 ジャーナリスト 井元康一郎=文

「喉に引っかかっていた魚の小骨が取れた気分だ」――。8月29日(英国標準
時)、ロンドン国際仲裁裁判所がスズキと独フォルクスワーゲン(VW)の提携
が2012年に解消されたと認めるという判断を示したことについて、鈴木修会長
は30日の会見の席でこう満足げに語った。一方で、同裁判所は契約違反があっ
たのはスズキ側であったことも認めており、痛み分けの裁定。両社はリーマン
ショック後の09年に包括提携を電撃的に発表して業界を驚かせたが、具体的な
提携の成果をまったく出せないまま“ケンカ別れ”することとなった。

もともとこのケンカの発端は、VWがアニュアルレポートでスズキのことを持分
法適用会社と記載したことだった。提携時、スズキはVWの出資比率が20%未満
であることをもって、「スズキとVWが対等であることの証」と喧伝していたが、
ドイツの商法では出資比率が20%未満であっても、経営に大きな影響力を行使
できる場合は持分法適用会社とみなすことができることになっている。VWがス
ズキに対し、同社の世界戦略の一翼を担う存在となるという期待を寄せていた
ことの証でもあるのだが、スズキにしてみればVWの経営の巧拙に振り回される
ような存在にはなりたくないのも確かで、反発する心情は理解できる。

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

スズキはVWに対して、自動車の電動化技術をはじめとする環境技術を思うよう
に得られないことへの不満を爆発させていたが、これはスズキの見立てが甘か
った可能性が高い。今回の裁定では、スズキに対するVWの技術開示が不適切だ
ったという判断は出ていない。スズキは過去、長年にわたって米ゼネラルモー
ターズ(GM)の傘下にあったが、「近代的な車作りの手法はすべてGMから教わ
ったようなもの」(鈴木修氏)というほどにGMは気前が良かった。その経験か
ら、VWとの提携でも小さなギブで大きなテイクを得ようというちゃっかり戦術
が通用すると考えたとすれば、それはいくら何でも楽観的にすぎるというもの
だろう。

スズキに天眼力あり 泥沼化を神回避

そんな思惑はともかく、スズキからの“離婚”の申し立ては認められ、これか
らスズキは当面、独立独歩で自動車業界の荒波をわたっていくことになる。ス
ズキは年産300万台規模とスケールが小さく、しかも大半を軽自動車やコンパ
クトカーが占める。そのスズキが独力で生きていくことはできるのだろうか。
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総統閣下ヒトラーは成仏できないでいるのだろう。現世に未練がありすぎる人
です。難民問題、車不正問題、移民外国人排斥問題 すべては怨念のなせるわ
ざだ。不成仏霊にみんな悩まされる。怨念をはらし仕返しをするのが悪霊です。
総統は身内の偽善を厳しく責め立てる。怨霊を沈めるには供養しかない。御霊
をいますぐ鎮めることが肝要だ。日本人は意外にも怨霊鎮下と供養に向いている。

それにしてもスズキに対してフォルクスワーゲンは傲慢な態度を貫いた。世界
ナンバーワン(制覇)をめざした最高責任者に大バチがあたったのかもしれない。
やり方は強引なヒトラーそのものだ。どこか根底にあの男の政策が見え隠れす
る。もがき苦しむこの国の様子は前途多難で五里霧中といったところか。見る
からに気の毒だ。

ヴィンターコルン氏(68)は2007年にフォルクスワーゲンのCEOに就任し、世界
各国で驚異的な成長を見せた。急激な世界制覇を渇望して邁進した。まさしく
この男こそ現代の総統閣下である。





Posted by びーがたらよーん at 03:24│Comments(0)
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